第5回目となったさが・こども未来応援基金2021年度助成。
県内各地の「こどもの居場所」活動の広がりで、こども・若者の大切な拠り所が少しずつ増えてきています。
今回は、新型コロナ感染症拡大や8月豪雨災害などたいへんな社会情勢のさなか、こどもの居場所「活動の継続」や「新しいチャレンジ」に係る助成事業を募集し実施させていただきました。
本ページでは、採択団体のインタビューをご紹介させていただきます。
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こどもの居場所ここからは小城市牛津地区でこどもたちに食事、居場所、学習支援、音楽をお届けしています。
活動のきっかけは、地域に高校生が利用できる学習支援の場がほしいとの要望があったところから始まり、さがっこ基金に応募し採択されたため、この活動を始めることができました。
立ち上げ当初は利用者が少ない時期が続いていましたが、徐々に学習支援、こども食堂、ひとり親食料支援の活動が浸透し利用者が増えてくると、こどもたちの新しい居場所として地域の方々がこの活動を応援してくださるようになりました。
今後は利用者を集めることに集中する必要がなくなった分、原点に返り「何のために」「誰のために」「なぜやるのか」を考えながら、必要な活動を継続できるようにしてまいります。
さがっこ基金は、備品購入や各活動の立ち上げ・運営費などに活用させていただきました。
からふるキッチン
子ども食堂からふるキッチンおぎは毎月第4土曜日にカレーを配布しています。
運営者の一般社団法人フリーデザインは、児童発達支援や放課後等デイサービスを提供している団体です。これまで事業としてこどもたちを支援をしてきた経緯から、より多くの子育て家庭を支援できるようにとの思いでこの活動を始めました。
毎月多くの方が子ども食堂を利用してくださり、最近では運営ボランティアとして地域の高校生も関わってくれたり、企業様や地域の方から食品支援やご寄付をいただいたりと、地域の取り組みとして新たな居場所となっています。
さがっこ基金は、備品購入やこども食堂開催費用、広報に活用させていただきました。
体験クラブSUN
体験クラブSUNは毎月料理体験活動を実施しています。
こどもたちの「やりたい!」を形にするために、食というテーマから唐津でできる体験活動を始めたことがこの活動のきっかけです。
保護者の手を借りずにこどもたち自ら季節に合わせた献立を作り、みんなで出来上がった料理を食べ、片付けをするところまでが料理体験の内容です。
こどもたちが中心になる料理教室を目指して活動しています。
さがっこ基金は、クッキングスタジオの利用料金や食材購入などに活用させていただきました。
ドアーズ
にこっとは医療的ケア児とそのご家族が安心して過ごせる居場所です。
この活動は医療的ケア児等の家族やきょうだい児は退院後に、在宅で孤立しやすい傾向にあるため、そのご家族やきょうだい児が社会へつながるような場所の提供を目的としています。
開設したインクルーシブスペースは医療的ケア児のご家族がゆっくり過ごすことができ、保護者同士の交流の場になっています。またご家族の社会復帰の場としても活用しています。
今後は定期的に利用者の保護者会やこの活動の支援者、医療機器関係の皆様なども対象したイベントを開催し、医療的ケア児とこの活動への理解を広めていきたいです。
さがっこ基金は、インクルーシブスペースの開設費用に活用いたしました。
クローバーランド
クローバーランドは月に1回鳥栖市基里地域の公民館等でこどもたちが自由に遊べる居場所を提供しています。
活動のきっかけは地域のこどもたちが遊ぶところが無い、休日に友達同士で集まる場所がほしいとの要望から始まりました。
活動を始める前は講師を呼び、体験活動やイベントを通してこどもたちが仲良くなっていけばと考えていましたが、活動を始めてみると学年関係なく自分たちで仲良くなり、最近では中学生たちがこどもたちの面倒をみてくれたりと良い関係作りができています。
今後はもう一つの目的である、地域の顔見知りを作れるように多世代交流の場にできたらと考えています。また鳥栖市内の別の校区のこどもたちにも利用してもらえるように広報していきたいです。
さがっこ基金は、主に公民館使用料とおもちゃの購入に活用しました。
みんなdeつくろう会
みんなdeつくろう会は佐賀市内で子どもも子育て中の大人も交流できる「心の居場所」を作るために活動しています。
ホッとひと息つける「心の居場所」をみんなで作っていくために、3つの目標を掲げて活動を進めています。
①こどもや親が自分の特技をいかした交流の場を、みんなでつくろう。
②「みんな~、おいでよ~」を合言葉に提案型の集まりを、みんなでつくろう。
③こころのエネルギーをチャージできる空間を、みんなでつくろう。
この活動では毎回アンケートを実施しており、参加者さんの声を大事にし、時には参加者さんからの提案で新たな企画が始まることもありました。参加者さん同士で仲良くなられたり、参加者さんから感謝の言葉をいただいたりすることがとてもやりがいになっています。
これからも子どもはのびのびと、大人は生き生きとできる居場所をみんなで作っていきます。
さがっこ基金は、備品購入や会場費、講師謝金などに活用しました。